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卒業生の皆さんへ:未来を「共創」する伴走者として

  • 2 時間前
  • 読了時間: 3分

3月に入ってから肌寒い日が続いていますが、キャンパス内の桜も蕾が膨らんできており、日に日に春が近づいていることが感じられます。

 

本日、学位記を手にし、卒業していく皆さん、心よりお慶び申し上げます。

 

皆さんが在籍していた「人間発達学科」は、30年前の1996年に仙台白百合女子大学が四年制大学として開学した際に開設され、本学では最も歴史のある学科です。3年前に子ども教育学科に改組されましたので、皆さんは、人間発達学科として最後の学年の学生となり、皆さんの卒業をもって、人間発達学科は幕を閉じることになります。こうした栄えある学科の最後の学科長として、皆さんを送り出すことができることは、私自身とても名誉なことだと思っています。

 

思い返すと、皆さんが入学された4年前は、まだコロナ禍の影響が残っており、入学式は対面で行えたものの、検温をしながら対面で授業を実施していました。1年生の時に、1日だけでしたが3年ぶりに大学祭も開催されましたが、まだ思い描いていたような大学生活を送ることができなかったと思います。

学年が進むにつれ、コロナ禍による制約もなくなり、2年生以降はほぼ通常通りの大学生活を送れるようになり、私自身も卒業するゼミの学生と一緒に、保育現場の見学や、学外に出かけることができ(学科のブログでも紹介させていただきました)、通常の大学生活を取り戻せたことを嬉しく思っていました。

 

そして、皆さんの卒業にあたり、私が最もうれしく思っていることは、4年前に入学した皆さんが(編入等も含めて)、一人も欠けることなく、こうして一緒に卒業式を迎えることができたことです。卒業生を送り出す教員として、これほどうれしいことはありません。

コロナの影響だけでなく、皆さんが大学生を過ごした4年間だけでも、社会は大きく変わりました。そのような中でも、大学でしっかりとした目的をもって学修し、希望する免許・資格等を取得して、皆さん自身が望んだ道に進むことができている皆さんの姿はとても頼もしく、また誇らしく見えます。

 

今、教育や保育の世界は大きな転換点にあります。AIの進化により「知識の伝達」という役割が変化し、代わって重要視されているのが、目に見えない力、つまり「非認知能力」の育成です。これからの時代、教育・保育者に求められるのは、正解を教える「指導者」である以上に、子どもが自ら考え、行動する力(エージェンシー Agency)を育む「伴走者」としての姿です。

皆さんは、この4年間で多様な専門的な学びを積み重ねてきました。しかし、社会や教育・保育現場に出れば、教科書通りにはいかない場面にも直面するでしょう。そんな時こそ、これまでの常識を一度手放し、新しい視点を取り入れる「アンラーニング(Unlearning学びほぐし)」を恐れないでください。学び続ける背中を見せることこそが、子どもへの最高の教育になります。

そして、何より大切にしてほしいのが、皆さん自身の「ウェルビーイング(Well-being)」です。子どもの個性を尊重し、心理的安全性のある場を作るためには、まず皆さん自身が心身ともに健やかで、自分を大切にできていることが欠かせません。

皆さんの多くが向き合う一人ひとりの子どもは、未来の社会を創るパートナーです。時に悩み、立ち止まることがあっても、このキャンパスで学んだことを胸に、一歩ずつ歩みを進めてください。

 

私たちは、新しい時代の扉を開く皆さんの活躍を、心から応援しています。

 

2026年3月19日

人間発達学科・子ども教育学科

学科長 三浦 主博


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