絵本は最高のコミュニケーションツール
- sswc-hds
- 7月28日
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7月25日、後援会助成・子ども教育学科企画による講演会「絵本は最高のコミュニケーションツール」が開催されました。絵本セラピスト協会代表の岡田達信先生を講師にお迎えし、子ども教育学科の1・2年生に加え、他学科の学生も含め約60名が参加しました。
岡田先生から紹介された絵本を通じて、心が通い合う豊かなひとときを共有し、多くの学びや気付きを得ることができました。学生たちにとって、絵本の魅力や意義を再認識する貴重な時間となりました。

※子ども教育学科では絵本を活用した教育に積極的に取り組んでおり、
「認定絵本士」の資格取得も可能です。
【学生の感想】
今回の絵本ワークショップを通して、私は絵本が持つ奥深い力と、絵本を通じた「心のケア」の重要性について多くの学びと気づきを得た。これまで絵本は、主に子どもに向けて楽しさや学びを届けるものという認識が強かったが、講師の方のお話を通して、絵本には大人の心にも静かに語りかけ、癒しや気づきを与える力があるということに改めて気づかされた。絵本セラピーという言葉を初めて耳にし、その内容に強く心を動かされた。
絵本セラピーは、絵本を読むことによって自分自身の心の状態と向き合い、言葉にしづらい感情や経験を優しく受けとめ、整理することを目的としている。
絵本の持つ温かい言葉と柔らかい絵が、読者の心をほぐし、時には過去の出来事や感情を思い出させ、癒すきっかけにもなると思った。 また、大人が絵本を読むことには「原点に立ち返る」ような意味もあると感じた。忙しさや複雑な人間関係に追われる日常の中で、絵本が与えてくれる素朴な言葉や柔らかな絵は、心を落ち着かせ、自分の本音と向き合う時間を与えてくれる。大人だからこそ気づくこともあるという、そうした体験が日々の生活をより豊かにし、人との関わり方にも温かさをもたらすと考える。この講演を通して、私は「絵本を読む」ことが単なる娯楽や学習ではなく、「人を理解すること」「自分自身を見つめ直すこと」につながる深い行為であると実感した。そして、これからの学びや実践の中でも、絵本を「伝えるための道具」ではなく、「感じ合い、共に歩むための存在」として大切にしていきたいと考えている。(学校教育コース2年S.S)
今回、大人向けに行われた絵本のワークショップに参加して、とても新鮮でおもしろい体験ができました。絵本といえば子どもが読むものというイメージが強かったのですが、大人になった今だからこそ気づけることや、感じられることがたくさんあるのだと実感しました。
内容の深さや絵の表現、言葉の選び方など、子どもの頃とは違う視点で読み取ることができ、改めて絵本の魅力を感じることができました。
特に印象的だったのは、同じ絵本を読んでも参加者一人ひとりの感想がまったく異なっていたことです。絵本のどの部分に注目したか、どんな気持ちになったか、それぞれの経験や価値観によって受け取り方が大きく違っていて、聞いていてとても面白く、ど意見を聞いても納得できる部分があって、「みんな違ってみんないい」と思える温かい雰囲気がありました。 また、感想を発表したり、話し合ったりする時間がしっかりと設けられていた点も良かったです。みんなで共有することで、より深く絵本を理解できたと感じました。対話を通して自分の考えを広げたり、周りの人の見方にハッとさせられたりする瞬間も多く、学びのある時間でした。
今回のワークショップを通して、絵本は決して子どもだけのものではなく、大人にとっても心を動かし、考えることができる奥深いものだと実感しました。これからも、もっといろいろな絵本にふれてみたいと思いました。(幼保教育コース2年K.A)

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