“万物は移り行き、我々も変わり行く”
“Omnia mutantur, nos et mutamur” (16世紀ラテン詩)
キャンパス内の、これまで歩いたことの無い場所を散策してみました.5号館の裏手です.
「こんな場所があったんだ!」
と、思わず口をついて出てきました.中庭からみると、人間発達学科研究室、人間発達研究センターが入っている5号館は、二階建ての可愛らしい建物に見えますが、反対側に回ってみると見上げるような高さ.しかしそれ以上に、近くにあるこの大きな大木群と広い敷地.
少し高低差があるものの、もし子どもたちが来ればきっと走り出すことでしょう.5号館のどっしりとした建物は所詮は人間の手で造り上げられたものですが、それとは対照的に自然の圧倒するような力を感じられます.
おそらく子どもたちがここにいれば、大人が感じるそんな感慨や驚きには気にも留めずお構い無しで、こういう環境の中でひたすら時間を忘れて楽しむことでしょう.
そういえば、冒頭引用したラテン詩“Omnia mutantur, nos et mutamur” の色々なバリエーションの文の多くが、「in illisそれらのなかで(我々も変わり行く)」と言葉を続けます.移り行く大自然のなかで、子どものように大自然の中で楽しむ心で生きていきたい、と思います.「今、万物が笑う“Nunc Omnia rident”」(ウェルギリウス『牧歌』7:55)とも言います.自然の中で子どもたちが楽しみ笑う時、大自然もまた子どもたちと一緒に笑っているのかもしれません.
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