13年前の2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。
その日犠牲になった多くの方々の中には石巻日和幼稚園の子ども5名も含まれています。
「悲しい出来事を二度と繰り返してはいけない」
その教訓を世の中に伝えるために、日和幼稚園遺族有志の会の佐藤さんは様々な活動をなさっています。
2023年4月、子どもの命の尊さ、その命を守るための的確な判断、そして社会、大人の責任について、「絵本を通して世の中に伝えたい」という依頼を受け、子ども教育学科(旧 人間発達学科)の千とゼミ生6名、職員1名の計8名による「仙台白百合『石巻・絵本制作』プロジェクトチーム」が結成されました。
チームメンバーは夏休み前まで週に一度は集まり、ストーリーを作り、そのストーリーに合う挿絵担当を決め、作業を進めていきました。9月以降からは描かれた挿絵とストーリーをメンバーで細かく検討しあい、1ページ1ページ、仕上げていきました。
完成した絵本が届いた2024年3月4日、本学のステラマリスにおいて学内教職員の他、県内の放送局5局、大阪の放送局1局、全国規模の新聞社3社、県内新聞社1社、共同通信など多くのマスメディアが取材にいらっしゃる中、絵本のお披露目会と贈呈式が行われました。
絵本『2人の天使にあったボク』
絵本は仙台白百合女子大学のチームで制作しておりますが、絵本の著作権は日和幼稚園遺族の有志の会に委ねております。
当日の様子は3月4日から11日前後に各メディアを通して放映(掲載)される予定です。
(下記参照)
県内の小学校6年生のうち「6人に1人が東日本大震災の発生日について答えられなかった」という記事(河北新報)から、時間が経つにつれ、どんどん震災の記憶が薄まっていることが窺えます。その日に起こった事や、得られた教訓を伝え続けることの大切さを改めて感じております。
2011年3月11日を忘れず語り継ぐために、そして地震や災害に対する防災教育のために、この絵本が少しでもお役に立てることをチーム全員が願っております。
※助成金で作られた絵本は、日和幼稚園遺族有志の会により保育・教育現場に寄贈される予定です。その一部が、白百合学園系列の全国の幼稚園・小学校など10か所、また、仙台ひとまち交流財団を通し、仙台市内の78ヶ所の児童館に寄贈される予定です。
※絵本の販売:3月11日よりアマゾンで販売が開始されます。
※放送(掲載)予定
仙台放送「Live Newsイット!」3月4日17時48分~
NHK仙台放送局「てれまさ」3月4日(月)18時10分~
東北放送「Nスタみやぎ」3月5日(火)18時15分~
東日本放送「チャージ!」3月6日18時15分~
テレビ大阪「やさしいニュース」3月13日16時29分~
河北新報3月6日(水)朝刊
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