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卒業を迎える皆さんへ

更新日:3月12日

ご卒業おめでとうございます。


私は今特別の感慨を抱いて、卒業していくあなた方を想っています。皆さんはコロナ禍のさなかに入学され、翻弄され続けた学生生活を送ることを余儀なくされました。大学に慣れる間も無く、ズームによる授業、そして様々な制約のもと、授業もクラスメートとの交流にも苦労されたことと思います。誰もが想像もしなかった経験を受けることになった日々の苦労、心細さは想像するに余りあります。それでもよく辛抱し、乗り越えて来られました。


コロナ禍は世界を一変させました。しかし皆さんはその歴史的な転換点の目撃者であり、体験者でもあります。どんな経験もそれを意味あることにするかどうかは自分次第です。人々の知恵と勇気で乗り越えつつあるこの未曾有のできごとに立ち向かった自分を誇りに思ってください。


仙台白百合女子大学はまもなく創立60周年を迎えますが、その女子教育は約150年前、フランス人修道女3人が函館の地を踏んだことが始まりです。勇敢な女性たちが命がけで荒海を渡り、東洋の端にある小さな島国で女性の未来のために献身したことをどうか覚えていてください。


私は、最良のものは過去ではなく

未来にあると信じています。

あなた方の未来が輝かしいものでありますよう

心からお祈りします。  

    

学科長 遊佐 重樹    



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