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オリンピックが閉幕、パラリンピックが開催されます.



オリンピックが閉幕、パラリンピックが開催されます.

みなさんはオリンピックのモットーをご存知でしょうか?

  『より速く、より高く、より強く』(ラテン語:“Citius, Altius, Fortius”)


これについて、次のようにJOC(日本オリンピック委員会)のwebで次のように解説されています.


この言葉はもともと、高校の校長をしていたドミニコ会のアンリ・ディドン神父が考案し、1891年に生徒たちの陸上競技大会で学校のモットーとして述べた言葉です。すべての生徒が、自分のレベルの中で少しでも向上できるように頑張ろうという意味で、他人と比較しての優劣ではなく、基準はあくまで自分自身であり、現在の自分から一歩でも前に進もう、そのために行動しよう、ということを説いています。


この競技大会を参観していたクーベルタン(近代オリンピックの父と呼ばれた)がこのモットーを提案し採用されたということです.

 「他人と比較しての優劣ではない」「現在の自分から一歩でも前に進もう、行動しよう」

という、Henri Didon 神父の言葉は、今もなおカトリック校・カトリック大学に学ぶ学生への言葉として有効です.

二つの世界大戦を経て100年以上経った現在でもなお、オリンピックが平和の祭典として認識されていることを、ディドン神父さんが知ったらきっと喜んだでしょう.

ところで、今回のオリンピック開催式では、三つの言葉に加えて「ともに」という言葉が付け加えて引用されました.

さっそく海外のニュースメディアでもこれを話題にして、“Communiter” を加えています.訳すと「より・(広く)一緒に」といったところでしょうか.

日本語の「ともに」だと微妙に異なるような気がしますが、「一緒にできていない人々にも、より広げて一緒に」という印象で、今回のオリンピックで意識された〈多様性〉のニュアンスが出ているかもしれません.


これこそ、生きていれば教育者としてディドン神父さんが最も喜んだ点ではないでしょうか.

(今後、新しいモットーとして定着するかもしれませんね.)


【参考・引用】

・田原淳子「人類にプラスのレガシーを──オリンピックの素晴らしさ」https://www.joc.or.jp/olympism/olympian2008/index2.html(2021年7月28日閲覧).

・「クーベルタンとオリンピズム」https://www.joc.or.jp/olympism/coubertin/(2021年7月28日閲覧).

 (または「日本オリンピック委員会」トップページhttps://www.joc.or.jp/




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