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「orion」に託した夢

  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

更新日:1 日前

大震災から15年の月日が流れた。

当時、私は石巻市の沿岸部にある雄勝中学校の校長をしていた。

大津波によって地域は壊滅、学校は廃墟、ほぼ生徒全員の家が流された。

家族を亡くした生徒も・・・

「生徒たちを笑顔にしたい」その一心で教職員が一丸となって支え続けた怒濤の1年。

その実録を今も全国を周り語り継いでいる。

これまで話を聴いてくださった方は4万5千人を超えた。


今年の3月11日。

現在の雄勝小・中学校で講演を行った。

まさか15年の時を経てしかも現地で、

後輩たちにあの日の話をする機会が訪れるとは思ってもみなかった。

真っ直ぐな眼差しで私の話を聴く生徒たち。

当時の生徒たちの姿とオーバーラップして、心に込み上げてくるものがあった。

その様子はNHKのニュースで全国放送された。


そして4月1日。

私が作詞した「orion―3.11の夜を越えて-」という合唱曲の楽譜が発売された。

作曲者は私の教え子の田村にしきさん

(東京藝術大学大学院修了、現鎌倉女子大学准教授)。

それは、被災した夜のオリオン座の輝きが大きな勇気をくれたこと、

宇宙、地球、命の儚さ、そして仲間と共に生きることの決意を記したものである。

震災を語り継ぐだけでなく歌い継ぐこともできればとの思いが形となった。


私には夢がある。

いつの日か、この白百合の卒業生が担任をする学級で、

この曲を合唱してくれることである。

そして教え子との再会を喜び、その合唱を心を澄まして聴いてみたい。

あの日の夜のorionを思い浮かべながら。

                               (佐藤 淳一)



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